自殺者総数は減少しているが

自殺は個人だけの問題ではないとして、社会全体のサポートが必要との認識が広まる中で、15年前に【自殺対策基本法】が制定されたこともあり、予防対策が積み重ねられて、年間自殺者数が3万人の大台を割り込むようになりました。しかしながら、児童生徒について調べますと、むしろ増加している結果が判明しました。当時年間300人台だったのが、年間約500人に達しようとしているようです。自殺の動機は小学生が<しつけと叱責>、中学生が<学業不振>、高校生が<進路問題>との事です。子供たちは発作的に死に至るのではありません。日常的にそれなりに<つらい、やめて、もうだめ、助けて>等の【SOSを発信】しているのです。言葉には表れないかもしれません。でも、周囲の人は顔色、目つき、声音等々の様々なサインをキャッチする必要があります。また、SOSをキャッチした後の周囲の私たちの言動ですが、内容を評価したり、判断したり、別の方法を押し付けたりしないことが大事です。いわゆるカウンセリンマインドを維持してください。あくまで【傾聴に徹して】我が子のすべてを受け入れようとすることが肝心です。

-2021年04月21日-