人間の幹細胞からは受精卵の製造も可能か?

科学専門誌の<ネイチャー>に人間の幹細胞から受精卵に似た細胞が生成されたとの報告があったようです。オーストリア科学アカデミー研究所の分子生物学者の香川晴信研究員のチームが発表しました。人工多能性幹細胞【IPS細胞】と胚性幹細胞【ES細胞】から【受精卵の構造に近い細胞塊】の生成に成功したとの事です。この遺伝子を調べたら胎児や胎盤に成長する細胞と類似しているとの事です。実は本年3月にはアメリカとオーストラリアの共同チームが既に同様の成果を報告していましたが、今回のは精巧さが増しているようです。この分野での受精卵の研究への利用は倫理的な課題がありますので、迂回方法でやるという事ですね。

 

 

-2021年12月06日-