生徒間の学力格差は保護者の年収格差が関与しているとの主張が【教育社会学】の研究者等から出されています。曰く、進学塾や予備校等へ通学する費用が負担できない家庭の子弟は進学で不利であり、それが将来の就職等に影響を及ぼしているとの事が統計データと共に記述されていました。しかし統計グラフの縦軸因子と横軸因子は相関関係を示すものかもしれませんが、因果関係を示すとは限りません。表面的な事象の背後に隠れている潜在的な因子が決定要因になる場合もあるかもしれません。内容が抽象的ですね。私は以前私大医学部の受験予備校に勤務していました。ほとんどの家庭が開業医でした。どの生徒も小学校時代から進学塾なり補習塾に通い、家庭教師の指導も受けていました。しかしながら、高等学校の基礎的な内容が理解されていない生徒が多く、さらに小中学校の内容も分からない生徒までいました。小さな個人的な経験から何か結論を導く事は無理ですが、学力の格差の問題は根が深いことは認識しておく必要があるかと思います。
-2021年07月08日-