OECD(経済協力開発機構)の報告書によりますと、人口10万人当たりの薬剤師の人数が世界で一番多いようです。実際に我が国では薬剤師の数は4年前に30万人を突破しました。OECDの加盟国の中の35ケ国を比較しますと、人口10万人当たりの薬剤師の数はアメリカが95人、イギリスが87人、ドイツが67人なのに対しまして、日本は何と190人もいます。この数は日本の20年前の2倍以上に膨れ上がっています。この事は医療系の予備校の関係者なら10年以上前から感じていたはずです。薬学部の入学が年々簡単になっていましたので。今後はただ単に薬剤師の人数を抑制するという議論よりも【薬剤師の活躍の場をもっと積極的に広げてゆく】方向性を真剣に考えてゆく必要が痛感されます。【薬学の知識をベースにした看護師】なり、カリキュラムを変更して、内科等に特化した【准医師】なりの新しい職種を新設することも一考に値するかとは思います。
-2022年01月17日-