遺伝子操作で認知機能が回復、老化を止める?

京大のチームがマウスの脳の【神経幹細胞】を若辺らせることにより認知機能の回復に成功したことが発表されました。被験体のマウスは脳の活動状態では人間に換算すると60歳位との事でしたが、京大の【遺伝子操作】により人間の10代の若者の活動レベルにまで回復したと報じられました。神経幹細胞は神経細胞【ニューロン】の基盤になります。ニューロンは記憶や学習の領域、つまり【認知機能】で非常に重要な働きをしています。若い時は活発に活動しますが、加齢とともに活動量が漸減、あるいは激減してゆくようです。実はこの老化という現象は、人間に限らずあらゆる動物、生物、生命に宿っている摂理かと思います。<生命は誕生から消滅までが自ら備えている摂理あるいは宿命に従って遺伝子のプログラムを展開している現象の連続>という観点が転換されそうな研究ですね。

-2021年12月25日-